2022年2月、ダイレクトトレードでエルサルバドルの訪問中、私たちはこのミレイディ農園を訪れました。
そして同年、私たちは農園主エベル・レオネル・ディアスさんの訃報を聞いて悲しみに暮れました。 エベルさんと会話して過ごした時間の思い出は幸せで楽しいものであり、彼が家族について話したときの彼の声にはっきりとした喜びと崇敬の念が残っていることを今でも覚えています。 現時点では、私たちの思いはエベルさんの家族や友人とともにあり、エベルさんのこれらのロットがそれを消費する人々に美しい経験をもたらすことを願っています。

コーヒー豆を乾燥させる工程は天日干しで行われることが多いですが、ミレイディ農園では日陰のもとで乾燥させる「陰干し」を採用しています。 そのメリットとして温度が低くなり乾燥工程が長くなることでコーヒーが均一に乾燥しやすく、発酵が穏やかに長く続くことで、リンゴ酸の2次発酵が促されコーヒー豆の内部で作られる乳酸の量が増えます。 この乳酸がバターのような滑らかな口当たりを形成すると言われ、コーヒーの味わいに奥行きを与えます。
ミレイディ農園の良質なテロワールとこの「陰干し」というエルサルバドルではユニークな乾燥プロセスの組み合わせが、 心地よいフルーツのような味わいだけでなく、甘さと質感を伴った上品なマウスフィールをコーヒーにもたらしています。

エベルさんこだわりの陰干しプロセスと高品質のゲイシャ種の組み合わせは、プロセスと品種の特徴をしっかりと感じることができます。 ゲイシャ種の華やかなフローラルフレーバー、赤いリンゴやブドウを思わせるフレッシュな酸味と、プロセス由来の甘くラウンドなマウスフィールをぜひお楽しみください。（品質管理/ 佐藤）